2014/08/10

JUST PDF 3 で PDF 文書を作成する

先ほど公開した占いの実例(Tarot FILES #102)では、占い結果は PDF 形式の文書になっています。

この PDF の作成には JUST PDF 3 というソフトの無料体験版を使用しました。手順の概要は以下の通りです。

  • LibreOffice(バージョン 4.1.6)Writer で占い結果の文書を作成します。展開図やタロットカードの画像等は LibreOffice Draw を使用し、GDI メタファイルや図形描画の書式で Writer に貼り付けています。
    (文書内の文字にはフリーフォントの「衡山毛筆フォント」を使用しました。PDF にも埋め込まれています。)
  • Writer の印刷メニューから JUST PDF 3 を選択し、仮想プリンターで印刷することで PDF 形式で保存できます。この際、表紙の設定と、見開き表示の設定が可能です。
  • 出来上がった PDF は見開きページの表示順(綴じ方)が「左→右」となっているので、縦書き文書の場合は読みにくくなってしまいます。そこで、RightFile というソフトウェアを使用して表示順を「右→左」に変換します。
  • PDF-XChange Viewer を使用して PDF 文書のプロパティを修正します。
  • Adobe Reader で開き、名前を付けて保存する。この時に、Web 表示用に最適化する設定にしておく。

以上のような手順です。かなり手間がかかっています。

文書作成に使用している LibreOffice Writer にも PDF で保存する機能があるので、通常はこれだけでも十分です。出来上がる PDF のクオリティーはこの方法がベストです。

ただし、LibreOffice Writer で作成する PDF にはいくつか欠点があるので、それを補うために JUST PDF 3 を使用しました。

他にも無料の PDF 作成ソフトをいくつか試しましたが、どれも縦書きの文書作成に致命的な欠陥があって使い物にならなかったので、有料の JUST PDF 3 を試してみたところ、ほぼ完璧な仕上がりとなりました。

ちなみに、LibreOffice Writer で作成する PDF の欠点というのは、内部のテキストが一文字ずつ分断されていて正常な文として保存されていないということと、一部のスマホのアプリで閲覧する際にごく一部の文字が正しく表示されないことがあるということです。

内部のテキストに関しては検索などの際に問題となる場合もありますが、閲覧自体には大きな支障はないので気にするほどのことではありません。しかし、文字化けに関しては致命的です。

占い結果の中で、たった一文字でも読めない文字があったりしたら、どんなに優れた占いであっても残念な気分になってしまうと思います。

本来はスマホのアプリの問題であって、PDF に問題があるわけではないのですが、バグを抱えたアプリが存在し続ける以上は LibreOffice Writer で作成する PDF も使用を控えるしかありません。

今回は試用版の JUST PDF 3 を使用しましたが、価格に見合うだけの価値はありそうなので、試用期間が終了したら製品版を購入しようかと思います。

価格は 1500 円くらいで、本家の Adobe Acrobat に比べれば格安なんですが、この程度の機能で 1500 円は高いような気もしますけどね。300 円くらいなら納得です。

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