2019/08/14

仮想通貨のウォレットについて

ビットコイン等の仮想通貨を保管しておくためのツールを「ウォレット」と呼びます。言葉の意味の通り「お財布」ですね。

アポロから仮想通貨のプレゼントを受け取るためにもウォレットが必要です。

ウォレットには専用のハードウェアもありますが、パソコンやスマホにインストールするソフトウェア(アプリ)もあります。ソフトウェアウォレットはインストールするだけですぐに使えます。とりあえず仮想通貨を受け取りたいという場合にはソフトウェアウォレットで十分です。

仮想通貨の交換業者(販売所や取引所)の口座を開設すると、自分の口座内に仮想通貨を保管することができるようになります。これもウォレットの一種です。業者によって手数料や送受金できる数量の条件(制限)に違いがあるので、用途に応じて通常のウォレットと使い分けるようにすると便利かもしれません。

例えば、GMOコインという交換業者の口座からビットコインを送金する場合は手数料は無料ですが、最低金額が 0.02 BTC(約 12 万円)と決まっているので数百円や数千円の送金や支払いはできません。(全額送金する場合なら少額でも送金できます。ビットコイン以外なら 2000 円くらいから送金できる通貨もあります。)

対して ビットバンク(bitbank) という交換業者の場合は手数料が 0.0006 BTC(約 3600 円)かかりますが、最低金額は 0.0001 BTC(約 600 円)なので数百円の送金も可能です。とはいえ、数百円の支払いをするのに数千円も手数料がとられてしまうというのも馬鹿馬鹿しい話ですよね。

いずれも少額の送金には適していませんが、ウォレットを使うことで 1 円から送金することもでき、手数料も低く抑えられます。ただし、ウォレットから送金する場合の手数料(マイニング手数料とかトランザクションフィーとか呼ばれるもの)は相場が変動するので場合によっては高額になることもあります。手数料を節約するためにはGMOコインの口座を使った方が良いという考え方もあるでしょう。

ちなみに、手数料は通貨によっても違います。ビットコインは数百円から数千円の間で変動していますが、他の通貨なら数十円、あるいは 1 円未満というものもあります。少額での送金の場合にはとりあえずビットコイン以外の仮想通貨を利用した方が手数料の節約にはなると思います。送金手数料が低いおすすめの通貨として ステラルーメン(XLM)モナコイン(MONA)ビットコインキャッシュ(BCH)等があります。

一般的には仮想通貨を保管するためには交換業者で口座を開設しなければならないと思われがちですが、保管するだけなら口座の開設は不要です。とりあえずウォレットさえあれば仮想通貨を保管することができます。

ウォレットでできることは主に仮想通貨の「保有」「送金」「受金」です。ウォレットには自分のアドレスが表示されるので、そのアドレス宛に送金してもらうことで仮想通貨を保有することができます。他人に送金したりお店で支払いをしたい場合には相手のアドレス宛に送金します。仮想通貨のアドレスとして QR コードが表示されていれば、それをスキャンすることで簡単に送受金できます。PayPay 等の QR コード決済と同等の機能がウォレット自体に備わっています。仮想通貨はそれ自体が決済システムとなっているというのが大きな利点と言えます。

仮想通貨にはビットコインの他にもたくさんの種類(銘柄)がありますが、ウォレットもそれぞれの仮想通貨に対応したものを使用する必要があります。単独の仮想通貨専用のウォレットもあれば、複数の仮想通貨に対応しているウォレットもあります。

お勧めは複数の仮想通貨に対応しているウォレットです。初心者にお勧めのウォレットをいくつか紹介しておきます。

iPhone なら Ginco というウォレットの評価が高いようです。

Android なら Coinomiがお勧めです。

パソコンの場合は Exodus というウォレットをお勧めします。日本語には対応していませんが、初期設定などは一切なくインストールするだけですぐに使えるので初心者向けだと思います。

Opera というウェブブラウザにもウォレット機能が組み込まれていて、インストールするだけで簡単に使えるのでお勧めです。トロン(TRX)にも対応しています。

ステラルーメン用には Solar Walletがお勧めです。

ちなみに、私は上記のウォレットも使っていますが、他にパソコン用の ElectrumElectrum-LTCElectrum-monaElectron Cash 等も使っています。少し設定の手間がかかりますが、多機能で使いやすいウォレットです。