2015/01/19

パソコンの需要・買い替えの必要性はあるか?

もはやパソコンは日常的に誰もが使うものではなくなって、スマホがかつてのパソコンの代わりとなってしまっている。「なりつつある」ではなく、既に世間では移行は完了したと言ってもいい段階。

最近は私のパソコンの動作がやたらと重たくてそろそろ買い替えないと限界かなと感じてるんだけど、私が欲しいと思うようなハイスペックなデスクトップパソコンは今や一般的な需要などなくて、30 年か 20 年くらい昔のような一部のマニアック(オタク)な人たちの需要しかないんじゃないかという気もする。

アプリの開発にしてもスマホやタブレット PC 向けに開発力の大半が注がれ、市場は大盛況である。対してデスクトップ PC 向けのアプリの開発は停滞し、閑古鳥が鳴いている状態だ。かつてのようにフリーウェアでなんでもできた時代は終わっている。欲しいツールがあっても日本語対応の物がほとんどなかったりする。

こんな時代に今までと同じ感覚でパソコンを買おうと思う発想は間違ってるんじゃないかとも思ったり。

買い替えるにしても Windows にこだわる必要性はないかもと考え、Apple の Macintosh に乗り換えてみるのも面白そうだと思って少し調べてみたら、Windows PC(いわゆる「DOS/V 機」とか「PC/AT 互換機」とか言われてるもの)なんかに比べてはるかに高価でとても手が出るようなものではない。

Apple の価格設定からしてパソコンで商売しようという意識が全く感じられないのだ。まあほとんど需要がないからなんだろうけど……。

じゃあ、今流行りのスマホやタブレット PC でデスクトップ PC の代わりが務まるかというと、まだまだそれも無理だと思う。

動画を観たり、Twitter や LINE のようなコミュニケーションツールを使ったり、ゲームをしたりと日常的なツールとしてなら手のひらサイズのスマホでも十分だと思うけど、今まで私が占いのお仕事で使ってきたような使い方をしようと思ったらやっぱりパソコンじゃないと無理なんだよね。

メール占いではオフィスソフトや各種編集ソフト等をかなりヘビーに使いこなしてるし、チャット占いは相談者の環境に合わせてツールを選んだり CGI のメンテをしたりとか、Skype を使った占いではカードを見せる演出に特別なツールが必要だったり、音声通話占いで録音を希望された場合のツールもパソコンでなければ扱えない。

無料占いはできなくても困らないけど、Ustream のライブ配信とか Second Life とか、パソコンを使わないとできないものばかりになってる。(そういう制限によって無料で占うことの交換条件としてきたわけだが……。)

やっぱり、パソコンがあってこその今の仕事だと思うし、世間の需要とは関係なく自分が必要な物は買うべきなんだよね。

パソコンは本来のパーソナルコンピューターという名にふさわしい個人が日常的に使うツールではなくなってしまって、スマホこそがパソコンと呼ぶにふさわしいツールになっている。

今のパソコンはかつてのマイコンと呼ばれていた時代のマニアックな趣味の世界の玩具か、あるいは仕事の現場で使われるオフコン(オフィスコンピュータ)とでも呼ぶべき専門的なビジネス機器として生き残っているだけなんだよね。

まあでも私は買うよ。ちょっとお仕事頑張ってお金をためて、10 万くらいのそこそこいいパソコンを買いたいと思う。

私が初めて買ったパソコンは 40 万円でした。1997年当時、そのパソコンでウェブサイト「アポロのタロット占い」は誕生し、今に至ります。

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