2013/04/27

スマホファーストの呪縛から解放される日は来るか?

 旧式の携帯電話(フィーチャーフォン / ガラケー等)からスマートフォンに機種変更して以前よりも生活が豊かになった人って少ないんじゃないかな?

 経済的にはむしろ貧しくなっている人の方が多いでしょ?

 以前の携帯なら月々の支払いが 1000 円程度で済んでいたところを、スマホにしただけで 7000 円くらいになるわけでしょ?

 以前の 7 倍、あるいはプラス 6000 円の出費ということになるけど、増えた出費の分を取り戻せるだけの価値を見いだせてる人なんてほとんどいないんじゃないかな。

 ゲームができるとか、ネットができるとか、○○ができるとか、なんやかんやと確かに出来ることは増えただろうけど、それってどれを取ってみてもあえて携帯電話でやらなきゃならないようなことでもなさそうだし、ゲームやら何やらとアプリを購入してさらに出費が増えるとしたら生活はますます圧迫されてしまう。その分世の中の経済が発展するというポジティブな考え方もあるけれど、その前に個人の生活はどれだけ豊かになっているのかと。

 気づいたら肝心の電話機としての機能はほとんど使ってないとか、電話機としては使いにくいとか、電話しようと思ったときには電池切れで使えなかったりとかで、スマホが電話である意味がほとんどなかったりして。まあ、本末転倒というか何というか……。

 結局のところ、タブレット PC があればすべて解決なんだよね。

 実際にタブレット PC もスマホの次のブームのような感じで普及してきているみたいだし、そろそろ多くの人が気づき始めるんじゃないかな。

 「スマホって必要ないよね」って。
 それも、新しい携帯という意味ではなく、すでに過去のものとして。

 通信回線としても Wi-Fi(公衆無線LANサービス等)が徐々に普及しつつあって、わざわざ高額の携帯電話回線を使わなくても街中で安価に、あるいは無料でインターネットができる環境が整い始めている。タブレット PC と Wi-Fi さえあればスマホでできていたことはほとんどできてしまうから、結局、携帯電話は電話さえできれば良いということになって、スマホの存在意義が全くなくなってしまう。

 スマホ・ファースト(スマートフォン第一主義?)とかいうスローガンを掲げてがんばる IT 企業も増えてるみたいだけど、その運営方針というか、ある意味宗教みたいなものが崩壊するときも近いんじゃないかと感じる。

 電話会社を儲けさせることがいかに馬鹿馬鹿しいかということに気づいたとき、次に掲げられるスローガンは「タブレット PC ファースト」とかになるのかな? まあその辺が妥当だろうね。

 そういう意味では、主力 OS をタブレット向けに早々にモデルチェンジしたマイクロソフトという会社には先見の明があったともいえる。もっとも、手のひらサイズの Windows PC が発売される気配は今のところ感じられないのだけど。

 タブレット PC はサイズが大きいからスマホのように誰もが携帯できるわけではないと思う人もいるかもしれないけど、タブレット PC のサイズが必ずしも大きいとは限らない。その好例が iPod Touch であったり iPod nano だったりするわけでしょ。携帯性という点ではすでに iPhone を凌ぐ製品が存在していることになる。スマホ以外の選択肢は現時点でも十分に確保できているということになる。

 もはや携帯電話にはスマホとしての機能は不要であり、せいぜいテザリングをするための親機として使えれば十分という時代が来るかもしれない。

 いつまでも携帯電話会社の奴隷であることを良しとせず、そろそろ目を覚まして、自分に本当に必要なものは何なのかということを考えて、使うべき道具を自ら選ぶようにした方がいいんじゃないだろうか。

 そんな奴隷解放運動に目覚める日は、来るかもしれないし、来ないかもしれないが。

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