2023/08/16

Rakuten Link デスクトップ版でビデオ通話をしてみました

通話実験の協力者募集の件は現在も継続中ですので、Rakuten Link ユーザーの方はぜひご協力をお願いします。

Rakuten Link でビデオ通話をする機会があったので、先日リリースされたばかりのデスクトップ版をインストールして使ってみました。

インストールして使えるようになるまでは簡単でした。スマホの Rakuten Link から QR コードを読み込むだけです。 この辺の感覚は WhatsApp なんかと似てますね。連絡先などが即座にスマホ版と同期して使えるようになります。過去のメッセージもそのまま同期していました。

相手が Rakuten Link を使っていれば特に問題はないのですが、それ以外の電話番号に通話をしたり SMS を送ったりすることはできないようでした。スマホ版とデスクトップ版が同じ Wi-Fi ネットワーク上にあれば通話やSMSが使えるようですが、私のパソコンは有線接続なのです。そもそも自宅のパソコンなんて有線でつなぐのが当たり前なのですから、この辺りの設定はもう少し融通を利かせてほしかったですね。

とりあえずビデオ通話をやってみたという程度ですので詳しい検証はしてませんが、まだあまり使い勝手のいい仕上がりにはなっていませんでした。最低限の機能しかないといった感じです。

まず、一度ビデオ通話を始めてしまうとカメラをオフにすることができないみたいでした。なので、自分の顔を映したくない場合は背面カメラにするか、カメラを何かで覆って映せないようにするしかなさそうですね。

相手のカメラ映像はウィンドウ中央に大きく表示され、自分のカメラ映像は右下に小さく表示されますが、このレイアウトを任意の位置に動かしたりすることはできないみたいでした。

画質に関しては設定項目は特になく、おそらくですが通信速度に応じて自動調整されるのではないかと思います。相手から届いた映像はボケボケでしたが、たぶん通信環境が安定していなかったのだと思います。

音質は良好で特に問題はありません。Rakuten Link 同士なら高音質な通話ができると思います。

約2時間のビデオ通話をしましたが、途中で切断されたり不安定になることはありませんでした。

まだベータ版としてリリースされたばかりなので機能が充実していないのは仕方ないとは思いますが、他の通話アプリと同等レベルにまでは機能が改善されることを期待したいですね。

とりあえずパソコンでビデオ通話できるというだけでも利用価値は大きいと思います。スマホでビデオ通話すると発熱したりバッテリーの消耗が激しかったりして長時間の通話が厳しかったりするので、パソコンで使えるようになったのはとても助かります。

Rakuten Link でビデオ通話したいという方はデスクトップ版を使うことをお勧めします。

2022/11/05

楽天モバイル通話実験 2022年11月2日

今回の実験は楽天モバイルの回線(LTE)同士かつ、Rakuten Link から Rakuten Link へのアプリ同士の通話での検証になります。

(その他の条件については以前の記事「楽天モバイル通話実験」をご覧ください。)

検証環境は以下の通りです。

Rakuten Link のバージョン: 2.14.1

日時: 2022年11月2日 22時30分開始

  • 1回目: 13分9秒
  • 2回目: 1時間29分32秒

発信側: くまさん(Rakuten Link アプリ使用)

  • お住まい: 神奈川県(都会)
  • 電波強度: LTE 最高(安定している)
  • 使用機種: Rakuten Hand
  • 音声入力: スマホ内蔵のマイク

受信側: アポロ(Rakuten Link アプリ使用)

  • お住まい: 長野県(田舎)
  • 電波強度: LTE 最低(かなり不安定)
  • 使用機種: OPPO A55s 5G
  • 音声入力: 有線ヘッドセット(録音はPCに接続したマイク)

録音: OBS Studio

  • 形式: AAC LC
  • サンプルレート: 48.0 KHz
  • ビットレート: 320 kbps

前半は通話が不安定で1回だけ切断されました。後半はかなり安定していたと思います。

録音されている Rakuten Link の音声は発信側のみとなりますが、音質はかなりきれいだと思います。

解析結果を見ると 16 kHz 付近まで出ているので、VoLTE HD+ 相当の高音質になっているようです。これは、Rakuten Link アプリから固定電話や携帯電話に通話する場合よりも音質が良いということになります。

スペクトル解析

2022/10/24

三点リーダー等の記号が横に寝たりずれたりしたときの直し方 〜 縦書き書式の文書 (3)

LibreOffice Writer の縦書き文書で三点リーダー(…)やイコール(=)等の記号(約物)を使用して PDF でエクスポートしたり印刷したりすると、これらの記号が中心線から左右にずれてしまったり、90度回転して横に寝た状態になってしまうことがあります。

このような不具合(おそらくバグ)に対処する方法について解説します。

仮想プリンターには Microsoft Print to PDFJUST PDF 3 等を使用します。

ふりがな(ルビ)の設定方法 〜 縦書き書式の文書 (2)

LibreOffice Writer の縦書き文書でルビ(ふりがな)を使用するときの設定方法について解説します。

互換性のオプションで「テキストの行間にリード(余分なスペース)を入れない」という項目にチェックを入れると游明朝でルビを振る際の問題が解決できます。

LibreOffice のレンダリングに Skia を使用するとどうなるのか 〜 縦書き書式の文書 (1)

LibreOffice Writer で縦書き書式の文書を作成し、ページ数が多くなってくるとスクロールやページの切り替えが重くなってくることがあります。時にはフリーズしたり強制終了してしまったりすることもあります。

改善する方法はないかとオプションの表示設定を確認してみるとグラフィック出力の項目に “すべてのレンダリングにSkiaを使用” というものがあることに気づきました。

Skia って何ですか?

詳しいことはよくわかりませんが、グラフィック出力に関連した設定らしいということで、これを有効にしたり無効にしたりして効果を検証してみました。

私のパソコンの環境は以下の通りです
Windows 11 Home 22H2
CPU: Intel Core i5-4690 (動作周波数: 3.5GHz、4コア)
グラフィックカード: NVIDIA GeForce GTX 1650 / 4096 MB GDDR5
LibreOffice 7.4.2.3

まずは Skia を無効にした状態にしてみます。

というか、もともとこの状態で使っていました。ハードウェアアクセラレーションは有効になっているので、この状態ならきっと動作も軽くなるはずだとは思っていたのですが、実際にはこの状態が一番動作が重くなっていました。ハードウェアアクセラレーションを無効にして確認してみましたが特に違いはありませんでした。

この状態で表示される文字はアンチエイリアシングの効きがやや弱くなるように見えました。

Skia を有効にしてみます。

この状態だとスクロールやページの切り替えは軽くなりました。設定項目を見るとハードウェアアクセラレーションが無効になっているように見えますが、この状態だと Vulkan というものが有効になっているらしいので、一種のハードウェアアクセラレーションが効いているのだと思われます。

Skia を有効にすることで動作は最も軽くなるということがわかりました。

さらに、この状態で表示される文字のアンチエイリアシングはやや強めになるようです。

カタカナの「」の文字の横棒の辺りを見るとにじみが強くなっているのがわかると思います。Skia の有無でフォントのレンダリングにも違いが出ているようです。

なお、グラフィック出力の項目にある「アンチエイリアシングを使用」という項目はフォントのアンチエイリアシングには全く影響はありませんでした。これは Draw などで描画されるグラフィック用の機能だと思われます。

「フォントリスト」の項目は文書内のフォントの表示には関係ないと思っていたのですが、念のためここも確認してみました。「表示フォントにアンチエイリアシングをかける」という項目を無効にすると、

UI の描画もすべてアンチエイリアシングが無効になりギザギザした文字になります。さらに、文書内のフォントの表示もアンチエイリアシングが無効になります。

描画の負荷は軽くなるかもしれませんが、かなり汚くなるのでお勧めはできません。

2022/09/12

楽天モバイル通話実験

楽天モバイルの通話を実験してみました。

実験内容は以下の通り。

音質面では基本的には VoLTE 相当の帯域幅となっており、高音域では 7 kHz 付近まで出ているので理論上は「高音質」と言えますが、楽天回線の電波が弱くて通信が不安定になっていたため通話品質はかなり悪いと感じます。

Rakuten Link の場合は Wi-Fi にすることで通信が安定するので支障なく通話ができるようになります。

意外な発見として、ドコモ回線から発信された通話を着信した場合にはなぜか音質が低下して高音域が 3.4 kHz までしか出なくなります。他社回線からの着信がすべて同じになるかは未検証ですが、発着信の組み合わせによって音質が変わることがあるようです。

今回は Rakuten Link 同士の通話はできませんでした。引き続き通話実験の協力者は募集中です。

以下、実験の詳細結果になります。実際の通話内容は各動画内でご確認ください。

通話時間帯はいずれも深夜です。そのため回線の混雑による通話品質の低下は少ないと思います。

楽天回線+標準電話アプリ(15分かけ放題) → au回線への通話

スマートフォン(OPPO A55s 5G)のWi-Fi を無効にして楽天回線の4G通信で標準電話アプリで通話をします。15分かけ放題のオプションを使って楽天回線から発信をします。

安物のヘッドセット HS-HP22SV(エレコム)をスマートフォンに有線接続して音声入力。

着信側は au 回線(povo 2.0)のガラホ(GRATINA KYF37)です。ガラホで受信した音声を有線でパソコンに入力して録音しました。

通話履歴:
2022-09-10 03:00 14m22s

下記動画内では 31 分 36 秒過ぎから通話実験に入っています。電波が弱いせいか通話が非常に不安定で、1回目は4分間ほどで通話が切断されてしまいました。再度チャレンジして2回目は15分未満で終了しています。

音声周波数帯域は VoLTE 相当の帯域幅となっています。

スペクトル解析

ドコモ回線からの通話 → 楽天回線+標準電話アプリ

楽天モバイルから借りている代用機(AQUOS sense5G)とドコモ回線から標準電話アプリで発信します。代用機のSIMなので通話料金は無料です。

安物のヘッドセット HS-HP22SV(エレコム)を着信側のスマートフォン(OPPO A55s 5G)に有線接続して音声入力。

代用機で受信した音声を有線でパソコンに入力して録音しました。

通話履歴:
2022-09-09 00:34 25m32s
2022-09-09 01:00 25m04s

下記動画はローグというゲームの実況プレイです。もともと無音のゲームなので音声のみになっています。途中で無音になったり、25分ほどで切断されたりとかなり不安定です。

音声周波数帯域は昔のガラケーやアナログの電話回線並みで 3.4 kHz までしか出ていないようです。

スペクトル解析

楽天回線 + Rakuten Link → ドコモ回線への通話

スマートフォン(OPPO A55s 5G)のWi-Fi を無効にして楽天回線の4Gデータ通信で Rakuten Link から発信します。時間制限なしで無料通話ができます。

安物のヘッドセット HS-HP22SV(エレコム)をスマートフォンに有線接続して音声入力。

楽天モバイルの代用機(AQUOS sense5G)のドコモ回線で着信。受信した音声を有線でパソコンに入力して録音。

通話履歴:
2022-09-08 02:36 33m21s
2022-09-08 03:22 54m15s
2022-09-08 04:17 1h17m17s

下記動画はルナティックドーンというゲームの実況プレイです。途中で無音になったり切断されたりすることもありました。約3時間の連続プレイですが、その間に通話は2回ほど切断されています。無音になっていても気づかずにそのままプレイしています。

音声周波数帯域は VoLTE 相当の帯域幅となっています。

スペクトル解析

Wi-Fi + Rakuten Link → ドコモ回線への通話

Wi-Fi に接続したスマートフォン(OPPO A55s 5G)で Rakuten Link から発信します。時間制限なしで無料通話ができます。

安物のヘッドセット HS-HP22SV(エレコム)をスマートフォンに有線接続して音声入力。

楽天モバイルの代用機(AQUOS sense5G)のドコモ回線で着信。受信した音声を有線でパソコンに入力して録音。

通話履歴:
2022-09-12 01:32 2h21m22s

下記動画はウィザードリィVIIのゲーム実況プレイです。Wi-Fi の通信が安定しているので Rakuten Link の通話も安定しており、途中で切断されることもありませんでした。動画は1時間弱ですが、実際にはこの直前に1時間半ほどのプレイをしており、トータルで2時間20分程度の通話をしていますが、通話の切断は一度もありませんでした。

音声周波数帯域は VoLTE 相当の帯域幅となっています。

スペクトル解析

ちなみに、上記のすべての実験で音声入力に使用しているヘッドセット HS-HP22SV(エレコム)をパソコンに直接接続して音声を録音した時のスペクトル解析は下図のようになります。

音声のサンプルは下記の動画でお聴きいただけます。

2022/06/26

Rakuten Link 通話実験の協力者を募集します

Rakuten Link のデスクトップ版もリリースされておりますので、今後は主にデスクトップ版を使用した検証になります。(2023年8月16日追記)

実験にご協力いただいた方にはお礼として下記の占いサービスのうちからご希望のものを1つだけプレゼントいたします。

通話実験には何度でもご参加いただけます。プレゼントもその都度お受け取りいただけます。

Rakuten Link の通話品質・音質の検証を目的とした通話実験にご協力いただける方を募集します。時期によって改善したり悪化したりと変化が出てくると思いますので募集期間は無期限とし、応募があればその都度繰り返し検証していきたいと思っています。

Rakuten Link の通話品質は悪いと思っている方。逆に良いと思っている方。各々の主観で思っているだけではいつまでたっても結論は出ませんので、実際にはどうなのかを実使用において客観的に検証してみましょう。

協力してもいいよという方は Rakuten Link のメッセージで下記の番号にご連絡ください。『通話実験の件で』と一言書いていただければ対応いたします。

070-8545-1389

双方向で連絡を取り合うためには電話番号の通知は必須となりますが、実験結果を公開する際にはお名前や電話番号等の個人情報は非公開としますのでご安心ください。

ただし、通信環境(楽天回線・他社回線・Wi-Fi 等)や発信地、使用機種、使用機器(ヘッドセット等)などの情報は可能な限り明記させていただきます。

実験内容は下記のいずれかの条件にて 30 分から 1 時間程度の通話をします。通話内容は録音して YouTube にて公開します。

  • Rakuten Link → Rakuten Link( Wi-Fi )
  • Rakuten Link → Rakuten Link(楽天回線)
  • Rakuten Link → 標準電話(楽天回線)
  • Rakuten Link → 標準電話( au 回線)

可能であればビデオ通話の検証も行いたいと思います。

また、「15分(標準)通話かけ放題」のオプションをご利用の方にも上記同様の条件でご協力をお願いしたいと思います。その場合には通話時間は 15 分以内とします。

通話内容は雑談でも構いませんが、ご希望であれば無料タロット占いをいたします。話題に困ることはないと思いますのでお気軽にお申し出ください。

なお、検証内容の「通話品質」とは音が途切れたり片通話になったりすることなく安定しているかという意味での検証になります。「音質」については音声周波数帯域の解析や聞き取りやすさの検証になります。

「良い」「悪い」のどちらかの立場を押し付けるようなものではなく、あくまで公平な立場での検証です。通話品質は上記の条件だけで決まるわけではないのであくまで個人で可能な範囲での検証になります。これですべての結論が出るというわけではありませんが、実験結果は Rakuten Link の実使用におけるサンプルの一つとして参考にしていただければと思います。